
病児保育とは?
「病児保育」とは、保育園や幼稚園に通っている子どもが何らかの病気や怪我が原因で登園できず、保護者が仕事を休めない時などに利用される保育サービスです。
アレルギーや喘息など慢性的なものを抱えている子どもは度々病児保育を利用することもあります。
料金については、自治体が実施する「病児保育・病後児保育」であれば1日(全日)2,000円前後なことが多いようですね^^
よく間違われるのが「病児保育」と「病後児保育」の違いなんですが、きちんと理解していますか?
病後児保育所との違い
「病児保育」と「病後児保育」の違いは、子供の状態が「病中であるか」「病気の回復期であるか」という点です。
「病児保育」では病中の子ども(熱があったり回復期に至っていない子ども)を預かるため、基本的に看病に近い形になります。
一方「病後児保育」とは子どもの病気が治りかけているものの本調子ではないため、もとの保育園などでは保育が困難な子どもを預かります。
この「病後」という基準は例えば「インフルエンザなら発症3日後で解熱していること」など施設によって細かく規定がありますので「施設の規定を確認→医師に診てもらう→病後児保育の利用」という流れになるのです。
転職先として「病児保育」「病後児保育」を検討されている方はその施設のサービス内容までしっかりと知っておくことが重要になってきますね^^
一般的な保育士との違い
「病児保育・病後児保育」は一般の集団生活をする保育士とは大きく違うことがわかりますよね。
実際、保育内容はどのように違ってくるのかについて解説していきます。
子どもの定員が平均5名前後と少ない
まず、1施設の定員人数が平均5名とかなり少ないこと。
病中・本調子ではない子どもを預かることもあり定員人数に関しては少なくなっています。
預かる子どもが毎日違う
保育園のクラスのように、毎日どの子どもが登園するかはわかりません。
事前に施設への登録が済んでいる子どもを預かるケースが多いですが、子どもの病気や体調不良・怪我は突然なもの。
どんな子どもが来て、子どもの状態も毎日違うので柔軟な対応が必要になってきますね。
「保育」というよりも生活補助をする
保育士の仕事は子どもの成長を促す面もありますが、病児保育においては病児・病後児を安静に過ごしてもらうことがメインになってきます。
病後であっても体調が本調子ではない子どもを預かるため気を張っておかねばなりません。
良い意味で言えば、病状が悪化しない限り落ち着いた環境で働くことができるということでもありますね^^
病児保育所の種類と働き方
施設型の病児保育所
病院や診療所に併設されている「医療機関併設型」

病院や診療所内に「病児専用保育室」があり、保育士が配置されている病児保育です。
様態が変化してもすぐに医師や看護師に診てもらえるので安心ですね。
保育士は3人の子どもに1人程度配置されることが多いようです。
保育園に併設されている「保育園併設型」
認可保育園の施設内に「病児専用保育室」が設けられて健康な園児とは分離して保育を行うことができます。
また、看護師も配置されており子ども10人につき1人配置されているのが一般的なようです。
訪問型の病児保育所
依頼者の家を訪問して病児保育を行うサービスもあります。
運営団体によって制度や料金・サービスも大きく異なりますが、子どもが慣れた環境で保育できるので子どもも安心しやすいメリットがあります。
病児保育所で働くメリット
病児保育士のメリット
- 給料や待遇が良い場合が多い
- 落ち着いた雰囲気で働くことができる
- 残業や持ち帰りの仕事がない
- 体力的な負担が少ない
- 保護者との付き合いも少ない
給料や待遇が良い場合が多い
まずは、病児保育の求人例を見てみましょう。
とある病児保育の求人
給与 | 月給 210,000円~270,000円 基本給:180,000~賞与あり(年2回) 昇給あり(年1回) |
---|---|
待遇・手当 | 資格手当:20,000円 ※保育士資格 担任手当:10,000円~ 役職手当:~70,000円 家賃補助あり ※世帯主の場合 子育て支援金あり(~25,000円/月) ※保育料助成 短時間正社員制度あり(週32時間から可) 交通費支給(上限あり) |
休日・休暇 | 日曜・祝日(土曜出勤月1回程度あり) 年末年始・夏季休暇・有給休暇 ※年間休日120日※ |
(この求人はマイナビ保育士で実際に見つけた求人です。)
一般的な保育士に比べて給料面・待遇面・休暇の面で優遇されていますよね。
園によって様々ですが、一般的な認可保育所の求人より優遇されているところがほとんどなようです。
落ち着いた雰囲気で働くことができる
預かる子どもも少なく、回復期とはいえど安静にしたい時期ですから子どもたちはおもちゃや簡単な工作など落ち着いて過ごします。
そのため、子どもの様態が変わらない限り落ち着いた雰囲気の中で働くことができますね^^
残業や持ち帰りの仕事がない
病児保育では定員人数も少なく、行事やイベントもないので残業や持ち帰りの仕事も発生しにくいです。
保護者の迎えが遅くなったりとイレギュラーがない限り定時に上がれることも多いことも病児保育が人気な理由の一つになっています。
体力的な負担が少ない
病児保育では仕事量も少なく、子どもも安静に過ごすので保育士の体力的な負担も少ないようです。
一般の保育士では「体力的に厳しい」という理由で退職する方も多いですが、病児保育ではそういった心配もいらないのが嬉しいですね^^
保護者との付き合いも少ない

病児保育では毎日来る子どもも違いますし、元気になったら元の保育園・幼稚園に登園しだすので保護者との関わりで苦労することも少ないようです^^
信頼関係を築くのが難しい面はありますが、保育士の苦労としてよく上がる保護者とのやりとりが少ないのはメリットと言えるでしょう。
病児保育で働くデメリット
病児保育士のデメリット
- 自分が感染症にかかる危険性がある
- 子どもとの信頼関係が築きにくい
- 毎日、柔軟な対応が必要になる
自分が感染症にかかる危険性がある
病児保育では「病中・回復期」の子どもを預かるので、子どもから感染症や風邪が移る可能性があります。
特に勤務して慣れるまでは体調を崩すこともあるので要注意です。
子どもとの信頼関係が築きにくい
病児保育には毎日同じ子どもが登園するわけではないので、子供との信頼関係は築きにくいです。
中には、慣れない環境で泣き出す子どもも出てくるかもしれません。
子どもとの信頼関係や成長にやりがいを持っている方には少しさみしい現場になってしまうかもしれませんね。
毎日、柔軟な対応が必要になる
毎日子どもがどんな状態で登園してくるのか、慣れない環境にどんな反応をするのか、病状が悪化してしまったら…などなかなか予想がつきにくい職種です。
そのため、臨機応変な対応が必要になってきます。
判断力に不安がある方は職場に慣れるまで少し不安があるかもしれませんね。
病児保育所に転職するポイント
応募前に確認したいこと
- 子どもを預かるための基準
- 普段の保育の様子と流れ
- 子どもの様態への対応方法
やはり確認したいことは一般的な保育園との違いについてですね。
病児保育園での勤務経験がある方でも、園によって全くやり方が違う場合も珍しくないので必ず確認が必要です。
病児保育の求人を探すには

病児保育の求人を探すには、完全無料で利用できる保育士転職サイトの利用がおすすめです。
それは病児保育・病後児保育の求人は人気があり、求人応募が殺到しないために非公開求人にしていることが多いから。
そのため、ハローワークなど誰でも見ることができるところに病児保育の求人は少なく、転職サイトの登録やエージェントへの相談を通して探すのがおすすめです。
非公開求人が多いという理由以外にも給料面の相談や、聞きづらいこともエージェントが上手く交渉・聞き出してくれるので転職が有利になりおすすめです。
転職サイトを利用するポイント
転職サイトによって扱っている求人や情報が違います。
そのため、一般的に2~3社の転職サイトに登録して求人や口コミなどを比べて転職している方が多いようです。
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